気候変動情報

日本沿岸の海面水位

 日本沿岸の平均海面水位には、10年から20年の周期を持つ変動と50年を超えるような長周期の変動があり、世界平均海面水位にみられるような観測期間を通して一貫した上昇傾向は認められません。1980年以降は上昇傾向が明瞭となっており、2006年から2015年の期間では4.1mm(0.1〜8.2mm)/年の上昇率となっています。

日本沿岸の海面水位変化(1906~2023年)
※ 1991~2020年の平均を0とし、〇は4地点の、△は4海域の各年の平均海面水位を平均したもの、青線と赤線は〇と△をさらに5年(前2年と当年と後2年)で平均したものを示す。なお、青破線は、4 地点平均の平年差の 5 年移動平均を期間後半(1960 年以降)について算出し、参考として示したものである。

出典:気象庁「気候変動監視レポート 2023 — 世界と日本の気候変動および温室効果ガス等の状況 —」

日本沿岸の海面水位(将来予測)

 予測結果は、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」で用いられている気象庁の予測に基づきます。ここでは以下の2通りの設定(以下、シナリオと呼びます)で行った予測の結果を示しています。

2℃上昇シナリオ(RCP2.6)

21世紀末(2081〜2100年)の世界平均気温が工業化以前と比べて約2℃上昇。パリ協定の2℃目標が達成された世界に相当。

4℃上昇シナリオ(RCP8.5)

21世紀末(2081〜2100年)の世界平均気温が工業化以前と比べて約4℃上昇。追加的な緩和策を取らなかった世界に相当。

出典:文部科学省及び気象庁「日本の気候変動 2020 — 大気と陸・海洋に関する観測・ 予測評価報告書 —」、福岡管区気象台「福岡県の気候変動」

 日本沿岸の平均海面水位の上昇の度合いは、20世紀末(ここでは1986〜2005年平均)に比べて、21世紀末(ここでは2081〜2100年平均)には、4℃上昇シナリオ(RCP8.5)では0.71m(0.46〜0.97m)、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)では0.39m(0.22〜0.55m)と予測されます。

世界平均海面水位の予測
左は2℃上昇シナリオ(RCP2.6)、右は4℃上昇シナリオ(RCP8.5)における、世界平均海面水位の予測

出典:文部科学省及び気象庁「日本の気候変動 2020 — 大気と陸・海洋に関する観測・ 予測評価報告書 —」

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