気候変動とは

福岡県地球温暖化対策実行計画

農林水産業分野

 農業では、気候変動に対応した新品種の開発や栽培・飼養管理技術の普及に取り組みます。また、水産業では、水温変動による漁場環境の変化に対応した取組を行います。

○:実施中、□:実施予定、☆:今後検討予定

農業における対策

○新たな高温耐性品種の開発を加速化するとともに、現地での実証を拡大し、普及を迅速化します。

○園芸農家に対して農業用ハウスの夏期の高温対策に必要な設備や機械の整備に対する補助を行います。

○農林水産業における作業の効率化や省力化につながるDXの取組を支援します。

畜産業における対策

○畜産農家に対して畜舎環境制御システムなど暑熱対策設備の整備に対する補助を行います。

○県内飼養牛について吸血性節足動物媒介ウイルスの抗体及び遺伝子検査を実施することにより疾病の発生を予察し、農場への注意喚起とワクチン接種の推進等を行います。

林業における対策

○適正な管理が見込めない人工林を、人の手をあまりかけなくても公益的機能が発揮できる自然林(※)へ誘導する技術の普及に取り組みます。

※自然林:人為による管理をほとんど必要とせずに公益的機能が発揮できる森林(福岡県自然林誘導ハンドブックでの定義)

○気温上昇又は降水量減少がもたらす乾燥により、スギの衰退現象が生じる例があるため、成長に優れたスギの低コスト初期保育技術の開発を行い、下刈り作業の回数削減につながる施業モデルの構築に取り組みます。

○高精度なデジタル地形情報やスギの成長予想マップを、森林地理情報システムに搭載し、効率的かつ持続的な森林管理に活用します。

水産業における対策

○自動観測機器で観測した漁場の水温等の情報をリアルタイムで提供し、養殖業の安定生産を支援します。

○漁業者等による藻場・干潟を保全する取組を支援します。

○ICTを活用した海況予測情報を提供し、漁業者の効率的な操業を支援します。