気候変動情報

台風の発生数と接近・上陸数

九州北部地方・九州南部への台風の発生数については、1960年代半ばと1990年代初めにピークがみられ、1990年代後半以降は少ない傾向でしたが、2014年は23個、2015年は27個、2016年は26個、2017年は25個、2018年は29個で、平年の25.6個に近い発生数で経過しています。九州北部地方・九州南部への接近数及び上陸数については、長期的な増加・減少傾向は明確ではありません。

接近台風の発生・消滅位置

九州北部地方・九州南部へ接近した台風の発生及び消滅の年平均緯度の経年変化から発生位置はほぼ北緯10~25度の範囲内で年々変動しており、1960年代頃に北へ偏っていることや、近年は南に偏っていることが見て取れます。また、消滅位置はほぼ北緯30~50度の範囲内で変動しており、明確な偏りなどはみられません。九州北部地方・九州南部へ接近した台風の発生及び消滅の年平均緯度の経年変化から、発生位置はほぼ東経125~155度の範囲内で変動しており、1950年代、1970年代、さらに近年においてやや東に偏っていることがみて取れます。また、消滅位置は東経125~150度の範囲内で変動しており、1950年代に東に偏っているほかは、明確な偏りなどはみられません。

接近した台風の強さ

「強い」勢力以上で九州北部地方・九州南部へ接近した台風の割合は、年々変動が大きく明瞭な変化傾向はみられません。