気候変動情報

福岡県の気温

 福岡県の年平均気温の上昇割合は2.5℃/100年であり、九州・山口県の地点の中で最も大きくなっています。

 福岡県の年平均気温の上昇割合は、日本の年平均気温の上昇割合(1.35℃/100年)よりも大きくなっており、地球温暖化による上昇に加え、都市化の影響により地域的な気候の影響を受けた結果と考えられます。

※ 折れ線(黒)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。 

出典:福岡管区気象台ホームページ (https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/chikyu/report/observation.html#tmean)

福岡県の真夏日及び猛暑日

 真夏日(日最高気温が30℃以上の日)及び猛暑日(日最高気温が35℃以上の日)の日数は統計的に有意に増加しています。

 また、猛暑日の日数は1990年代半ばを境に大きく増加しています。

※ 棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

出典:福岡管区気象台ホームページ (https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/chikyu/report/observation.html#tmean)

福岡県の熱帯夜及び冬日

 熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上のことを指しますが、ここでは日最低気温25℃以上の日数を熱帯夜日数として扱います)日数は統計的に有意に増加しています。

 また、冬日(日最低気温が0℃未満の日)の日数は統計的に有意に減少しています。

※ 棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

出典:福岡管区気象台ホームページ (https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/chikyu/report/observation.html#tmean)

気温(将来予測)

九州北部地方の真夏日及び猛暑日

 予測結果は、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」で用いられている気象庁の予測に基づきます。ここでは以下の2通りの設定(以下、シナリオと呼びます)で行った予測の結果を示しています。

2℃上昇シナリオ(RCP2.6)

21世紀末(2081〜2100年)の世界平均気温が工業化以前と比べて約2℃上昇。パリ協定の2℃目標が達成された世界に相当。

4℃上昇シナリオ(RCP8.5)

21世紀末(2081〜2100年)の世界平均気温が工業化以前と比べて約4℃上昇。追加的な緩和策を取らなかった世界に相当。

出典:文部科学省及び気象庁「日本の気候変動 2020 — 大気と陸・海洋に関する観測・ 予測評価報告書 —」、福岡管区気象台「福岡県の気候変動」

 九州北部地方の年平均気温は、20世紀末に比べて、21世紀末には4℃上昇シナリオ(RCP8.5)で約4.1℃、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)で約1.3℃上昇すると予測されます。

※ 予測される変化(20 世紀末と21 世紀末の差)を棒グラフ、年々変動の幅を細い縦線で示す。棒グラフの色は、青が2℃上昇シナリオ(RCP2.6)に、赤が4℃上昇シナリオ(RCP8.5)に、それぞれ対応する。棒グラフが無いところに描かれている細い縦線は、20 世紀末の年々変動の幅を示している。

出典:福岡管区気象台ホームページ (https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/chikyu/report/observation.html#tmean)

九州北部地方の真夏日及び猛暑日

 九州北部地方の真夏日の年間日数は、20世紀末に比べて、21世紀末には4℃上昇シナリオ(RCP8.5)で約60日、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)で約17日増加すると予測されます。

 また、九州北部地方の猛暑日の年間日数は、20世紀末に比べて、21世紀末には4℃上昇シナリオ(RCP8.5)で約28日、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)で約4日増加すると予測されます。

※ 20世紀末(灰色部分)に対して、予測される変化(20 世紀末と21 世紀末の差)を加算または減算した棒グラフで示す。また、年々変動の幅を細い縦線で示す。予測される変化を表す部分の色は、青が2℃上昇シナリオ(RCP2.6)に、赤が4℃上昇シナリオ(RCP8.5)に、それぞれ対応する。

出典:福岡管区気象台ホームページ (https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/chikyu/report/observation.html#tmean)

九州北部地方の熱帯夜及び冬日

 九州北部地方の熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上のことを指しますが、ここでは日最低気温25℃以上の日数を熱帯夜日数として扱います。)の年間日数は、20世紀末に比べて、21世紀末には4℃上昇シナリオ(RCP8.5)で約59日、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)で約17日増加すると予測されます。

 また、九州北部地方の冬日の年間日数は、20世紀末に比べて、21世紀末には4℃上昇シナリオ(RCP8.5)で約28日、2℃上昇シナリオ(RCP2.6)で約12日減少すると予測されます。

※ 20世紀末(灰色部分)に対して、予測される変化(20 世紀末と21 世紀末の差)を加算または減算した棒グラフで示す。また、年々変動の幅を細い縦線で示す。予測される変化を表す部分の色は、青が2℃上昇シナリオ(RCP2.6)に、赤が4℃上昇シナリオ(RCP8.5)に、それぞれ対応する。日数が減少する場合、減少量を斜線で示す。

出典:福岡管区気象台ホームページ (https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/kaiyo/chikyu/report/observation.html#tmean)

関連情報