センターについて

センター長ごあいさつ

近年、地球温暖化の影響であると見られる自然災害がたびたび起きており、地球温暖化がもたらす気候変動に対する県民の皆さんの関心も高まってきているように感じているところです。

福岡県では、平成29年3月に策定した「福岡県地球温暖化対策実行計画」に、省エネルギーなどの緩和策に加え、気候変動の影響による被害の防止・軽減策(適応策)を盛り込み、農林水産業、水資源、自然生態系、自然災害、健康の各分野で、施策・事業に取り組んでいます。

こうした中、昨年12月に「気候変動適応法」が施行されたことを踏まえ、本県における気候変動影響や適応策に関する情報の収集・発信拠点として、本年8月7日に「福岡県気候変動適応センター」を福岡県保健環境研究所に設置しました。

センターでは、国の気候変動適応センター(国立環境研究所)や福岡管区気象台と連携して、県内の地域特性に応じた気候変動の予測や影響(自然災害、健康、農林水産業等)、県内外の適応策に関する情報を収集・整理・分析し、その内容を広く提供することにより、県内における気候変動適応に関する取組みを促進してまいります。

気候変動による影響は、自然災害や熱中症の増加、農作物の品質低下、生態系の変化など、身のまわりの様々な分野におよんでいます。このため、県内において適応策を推進していくためには、県、市町村、事業者、県民の皆様がそれぞれの分野で情報を共有し、連携して取り組むことが重要です。

今後とも一層のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和元年8月7日
福岡県気候変動適応センター長 香月 進
(福岡県保健環境研究所長)