普及啓発・支援
令和7年8月25日
気候変動と災害への備えについて
災害への備えはできていますか?
最近、雨の降り方が変わってきていると感じませんか。
気候変動の影響で、これまでにないような非常に強い雨が降ることが増えており、水害や土砂災害の心配が高まっています。
突然の大雨で、避難が必要になることもあります。
もしもの時に備えておくことが、安心につながります。
雨の降り方について
気候変動の影響により、強い雨の降る回数が増えてきているといわれています。
実際に、全国的にも「大雨の増加」がデータで示されています。
気候変動により、気温が上がると、大気中にためることができる水の量が増えます。
その結果、今までよりもたくさんの水を空がため込むようになり、一度に雨として降ると「これまで以上に強い雨」になります。
言葉だけでは少しわかりにくいと思いますが、気象庁提供の資料を動画にして保健環境研究所のXに投稿しましたので、こちらもご覧ください。
気温が高くなると、どうして大雨が増えるの?
気候変動により、強い雨の降る回数が増えると言われています。
右の図は、「日本の気候変動2025」概要版12ページのものです。
降水について、過去からの状況がまとめられています。
極端な大雨については、
- 発生頻度が増加している
- 強い雨ほど増加率が高い
とされ、雨の降り方が極端になっていることが示されています。
1時間雨量が50mmと聞いて、どのくらいの雨か想像できますか?
1時間雨量が50mmを超えると、傘は全く役に立たなくなります。
雨の強さと降り方についてはこちらをご覧ください。
雨の強さと降り方(気象庁HP)
「雨と風(雨と風の階級表)」リーフレット(気象庁HP)
「浸水深」とは、大雨や洪水のときに、水が地面からどのくらいの高さまでたまるかを表す言葉です。浸水深が 50cm なら、大人のひざくらいの高さまで水がきているイメージです。浸水深が大きくなると、歩行や自動車の走行に支障を来たし、避難行動が困難になります。
氾濫水の流れが緩やかであっても 0.5m 以上の水深があると大人でも歩行が困難となることから、浸水が始まった後に移動することは大変危険だと言われています。
浸水深と避難行動について(国土交通省川の防災情報)
参考にしたページはこちらです。上記記載以外にもたくさんの情報がありますので、ぜひ見てみてください。
- 日本の気候変動2025(文部科学省、気象庁)
- 日本各地の気候変化(気象庁)
- 福岡県の気候変動(福岡管区気象台)(PDF)
- 雨の強さと降り方(気象庁)
- 「雨と風(雨と風の階級表)」リーフレット(気象庁)
- 川の防災情報(国土交通省)
- 浸水深と避難行動について(国土交通省)
- 水害ハザードマップ作成の手引き(国土交通省)
いざという時に慌てないために
使おう!キキクルは、佐賀地方気象台のページで使い方が紹介されています。(https://www.jma-net.go.jp/saga/shosai/hukyu_keihatu/kikikuru/)
はれるん、ゴロロー、かっちんが詳しく教えてくれます。動画もあります。
福岡県防災ホームページでは、地震・津波・台風についての情報、避難指示等の発令状況を知ることができます。(https://www.bousai.pref.fukuoka.jp/)
避難が必要かも?と思ったら、福岡県防災ホームページで避難所の開設情報なども見ることができます。
警戒レベル『4』までに必ず避難してください。「避難」とは「難」を「避」けることです。屋内での安全確保も避難に含まれます。
何も起こっていない時に、マイタイムライン(防災行動計画)をゆっくり考えて、災害が起こったときに慌てないように準備をお願いします。福岡県防災ホームページの災害に備えるのページには、マイタイムライン作りに役立つ情報もあります。
自宅周辺、学校周辺、勤務先周辺等の災害のリスクを知りたい時は、ハザードマップポータルサイトがあります。(https://disaportal.gsi.go.jp/)
防災に役立つ情報は様々なページで提供されています。ここでは、国の機関が提供するページをご紹介します。
気象庁:https://www.jma.go.jp/jma/index.html
福岡管区気象台:https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/
YOU@RISK:https://youatrisk.bosai.go.jp/