気候変動の影響と適応策
子供の感染性胃腸炎症例の増加率に関する気候変動の影響と適応策

- 感染症
- 福岡全域
- 公開日
- 2021年03月17日
影響
既に現れている気候変動による影響
- 温度と感染性胃腸炎の関係は逆V字型で、13℃より低い温度と高い温度では症例が少なくなった。
- 閾値(13℃)を下回る温度が1℃上昇するごとに23.2%(95%信頼区間)増加し、閾値(13 ℃)を上回る温度が1℃上昇するたびに発生率が11.8%(95%CI 6.6–17.3)減少している。
- 相対湿度1%低下ごとの症例の増加は3.9%(95%信頼区間)であった。
- 感染性胃腸炎症例の増加率は0〜4歳の年齢層で最大であり、年齢の増加とともに減少する傾向があった。
- 4歳以上の子供では、天候に関連する感染性胃腸炎の症例が漸進的に減少することがわかった。
地域:全県
特記事項:2000年から2008年までの福岡県内の15歳未満のこどもの感染性胃腸炎と気候変動に関するデータをもとに、気候変動が感染性胃腸炎にどのように影響するかを評価した結果
情報源
- 情報ソース
- 大学・研究機関
- 出典名
- Weather variability and paediatric infectious gastroenteritis (気候変動と小児感染性胃腸炎)
- 作成時期
- 2010年11月3日公開