気候変動の影響と適応策

果樹(果樹一般、りんご、ぶどう等)に関する気候変動の影響と適応策

影響

既に現れている気候変動による影響

果樹一般

  • 果実品質の低下、隔年結果の増大、生理落果の助長等

りんごやぶどう

  • 着色不良・着色遅延

りんご

  • 温暖化に伴い酸含有量が徐々に減る一方、糖含量はやや増加し甘く感じられるようになっている

うんしゅうみかん

  • 果実肥大期の高温・多雨による浮皮、高温・強日射による果実の日焼け

なし

  • 秋期から初冬期の高温による発芽不良、収穫期前の高温・乾燥等によるみつ症の発生等

地域:全国

将来懸念される気候変動による影響

りんごやうんしゅうみかん

  • 栽培に有利な温度帯の北上、主要産地が栽培適地でなくなる可能性

うんしゅうみかん

  • 現在は栽培に不向きな西南暖地(九州南部等の比較的温暖な地域)の内陸部、日本海の沿岸部等で栽培が可能になる

たんかん

  • 栽培適地が北上し、現在のうんしゅうみかん産地のうちの沿岸部が2050年までに栽培適地になる

ぶどう、もも、おうとう等

  • 主要産地が栽培適地でなくなる可能性、高温による生育障害の発生

地域:全国

気候変動適応策

  • 生育不良への対策
  • 栽培管理技術等の開発
  • 高温耐性品種の開発・普及
  • 高付加価値な亜熱帯・熱帯果樹の導入
  • 主要産地間のネットワーク体制の整備

地域:全国

主体:国

情報源

情報ソース
出典名
気候変動適応計画
作成時期
2018年11月27日