気候変動の影響と適応策
サンゴの分布の北上等に関する気候変動の影響と適応策

- 沿岸生態系
- 全国
- 国
- 公開日
- 2021年03月17日
影響
既に現れている気候変動による影響
- 九州西岸北岸におけるサンゴの分布の北上
- 海水温の上昇に伴う低温性の種から高温性の種への遷移の進行
- 2013年に九州北部~山口県に至る約200kmの海岸線沿いで、高水温が要因と考えられるアラメ・カジメ場の大規模な衰退現象が発生
地域:全国
将来懸念される気候変動による影響
- 海水温の上昇に伴うより高温性の種への移行と、それに伴う生態系全体への影響
- RCP2.6 シナリオでは、海水温上昇によるカジメの潜在的生育域の北上・縮小は一定程度抑制されるが、カジメの生育域が藻類を食べる魚のアイゴによる通年食害域となるため、対策が必要となると予測。一方、RCP8.5 シナリオでは、海水温上昇によるカジメの分布域の北上が起きるが、分布北限の北上速度よりも分布南限の北上速度が速いため、結果的に生育域は減少することが予測
地域:全国
気候変動適応策
- 干潟・塩性湿地・藻場・サンゴ礁におけるモニタリング及び気候変動影響の評価
- 自然公園等の保護地域の見直しと適切な管理
- 外来種の防除と水際対策
- 希少種の保護増殖
- 干潟などの生態系の再生
- 海岸、干潟・塩性湿地・藻場・サンゴ礁などの保全・再生による生態系ネットワークの形成
- 赤潮プランクトンの発生と気候変動との関連性に関する調査研究
- サンゴ礁等の脆弱な生態系における気候変動への適応策
地域:全国
主体:国
情報源
- 情報ソース
- 国
- 出典名
- 気候変動適応計画
- 作成時期
- 2018年11月27日