気候変動の影響と適応策
野菜(トマト、イチゴ)に関する気候変動の影響と適応策

- 農業
- 西日本
- 福岡全域
- 福岡県
- 公開日
- 2021年03月17日
影響
既に現れている気候変動による影響
トマト
- 着果不良(受精障害)、生育不良、不良果(裂果・着色不良等)、尻腐れ果
イチゴ
- 花芽分化の遅れ、生育不良、病害の多発(炭そ病)
地域:西日本
特記事項:自治体へのアンケート結果
将来懸念される気候変動による影響
ホウレンソウ、ダイコン
病害虫(モモアカアブラムシ)
- 世代数が増加
イチゴ、サトイモ、ホウレンソウ
病害虫(ワタアブラムシ)
- 世代数が増加
アスパラガス、イチゴ、サトイモ、ダイコン、ホウレンソウ
病害虫(ハスモンヨトウ)
- 世代数が増加
地域:九州
特記事項:世代数が増加したとしても、作物が害虫に抵抗力のあるステージにあれば、影響は生じないことも予想される。したがって、世代数の増加が必ずしも作物への影響につながるわけではない。
気候変動適応策
生育低下、リコペン含有低下(トマト)
外気導入式強制換気法がハウス内の昇温抑制とトマトの生育およびリコペン含量に及ぼす影響
- 収穫果数は試験区間で差はみられなかったが、商品果果重は強制換気ハウス区の方が重く、総収量は多くなった。
- 一方、裂果の発生率は強制換気ハウス区の方が高くなり、強制換気ハウス区の方が商品果率が低くなり、商品果収量は同程度となった。
- リコペン含量は強制換気ハウス区の方が対照ハウス区に比べて有意に高かった。
収量低下(トマト)
高温期のトマト低段密植栽培における積算日射量に基づく遮光の自動制御
自動遮光により、定植期に関わらず慣行に比べて商品果収量および糖度は同等以上となる。
生育不良(ホウレンソウ)
フルオープンハウスを利用した夏どりホウレンソウの安定生産技術
高温期のホウレンソウ栽培においては、光環境を多少犠牲にしてでも気温、特に植物体温および地温を生育適温に近づける環境制御をすることが極めて重要と考えられる。
地域:全県
主体:県
情報源
- 情報ソース
- 国
- 出典名
- 気候変動の影響への適応に向けた将来展望(平成31年3月)、農林水産省
- 作成時期
- 2019年3月