気候変動の影響と適応策

水稲(高温)に関する気候変動の影響と適応策

影響

既に現れている気候変動による影響

  • 高温による品質の低下【白未熟粒の発生、胴割粒の発生、一等米比率の低下等】
  • 極端な高温年の収量の減少

地域:全国

将来懸念される気候変動による影響

収量

  • 現状より3℃を超える高温での収量の減少
  • このままの気温上昇が続く場合、収量は増加傾向にあるものの2061~2080年頃をピークに減少に転じる

品質

  • 一等米比率の低下
  • 高温・高二酸化炭素濃度下では、コメの品質の重要な指標である整粒率(未熟米、割米等を除いた、整った米粒の割合)が低下する

病害虫

  • 害虫・天敵相の構成の変化
  • 高CO2条件下でのイネの紋枯病・いもち病などの増加

地域:全国

気候変動適応策

  • 高温耐性品種の開発・普及
  • 高温不稔に対する耐性を持つ育種素材の開発
  • 高温に対応した肥培管理・水管理等の徹底
  • 発生予察情報等を活用した適期防除など病害虫対策の徹底
  • 病害虫技術に対する被害軽減技術の開発・普及

地域:全国

主体:国

情報源

情報ソース
出典名
気候変動適応計画
作成時期
2018年11月27日