気候変動の影響と適応策

海面養殖業(ホタテガイ、カキ、養殖ノリ等)に関する気候変動の影響と適応策

影響

既に現れている気候変動による影響

  • 海水温の上昇の影響によるホタテガイの大量へい死やカキのへい死率の上昇、生産量の変化
  • 養殖ノリの秋季の高水温による種付け時期の遅れ、年間収穫量の減少
  • アコヤガイ等に影響を与える赤潮の長期化や熱帯性有毒プランクトンによる貝類の毒化
  • ナルトビエイ等の南方系魚類の分布拡大に伴うアサリ養殖への食害の影響

将来懸念される気候変動による影響

  • ブリ養殖での高水温化による夏季のへい死率増加、秋冬季の成長促進
  • マダイ養殖での高水温化による成長の鈍化や感染症発症リスクの増大
  • ブリ、トラフグ、ヒラメ等の養殖適地北上による養殖不適海域の出現
  • 高水温化による赤潮発生頻度の増加に伴う二枚貝等のへい死リスクの上昇

気候変動適応策

赤潮対策事業

赤潮等による漁業被害を事前に防ぐため、水質や赤潮プランクトンの出現状況を定期的に監視している。

地域:北九州市

主体:市町村(北九州市)

情報源

情報ソース
市町村アンケート
出典名
市町村アンケート
作成時期
2020年1月