気候変動の影響と適応策
<ヒラメ、ハタ、マダイ、ブリ、トラフグ等> に関する気候変動の影響と適応策

- 水産業
- 西日本
- 公開日
- 2021年03月17日
影響
将来懸念される気候変動による影響
ヒラメ
- 高温側の限界値である29度の等温線は現状では九州の南端にあるが水温上昇に伴い北上し、短期では九州や四国の南部が含まれ生息不適となる。
ハタ
- 現状では北限が九州や四国の南方沖合にあるが、水温上昇に伴って北上し、長期では九州や四国で漁獲対象種となるものと考えられる。
マダイ、ヒラメ、ブリ、トラフグ等
- 現在、8月における29℃の水温線は九州南部に位置しているが、短期(30年後)には日本海側は九州北部まで北上する。
地域:九州
特記事項:IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書(2001年4月公表)の最大水温上昇の2.9℃が長期(100年後)に生じるものと想定
「現状」は気象庁が算出した現状水温値、「短期」は現状水温+1.0℃、「中期」は気象庁が算出した長期水温値、「長期」は中期の水温+1.5℃とした。
情報源
- 情報ソース
- 大学・研究機関
- 出典名
- 温暖化による我が国水産生物の分布域の変化予測
- 作成時期
- 2006年4月3日受理