気候変動の影響と適応策

分布・回遊域の変化に関する気候変動の影響と適応策

影響

既に現れている気候変動による影響

  • 高水温が要因とされる分布・回遊域の変化、漁獲量の減少(ブリ、サワラ、スルメイカ)
  • 南方系魚種の増加や北方系魚種の減少
  • 藻場減少に伴うイセエビやアワビなどの漁獲量減少
  • 温暖レジームにおいて高い水温が継続していることにより、加入量が増大したことや、分布回遊範囲の変化が生じ漁場が形成されやすくなったことにより、ブリの資源量・漁獲量が1990年代以降、高水準

地域:全国

将来懸念される気候変動による影響

  • 植物プランクトンの現存量と一時生産力が変動する可能性
  • 分布回遊範囲や体サイズ変化(サケ、ブリ、サンマ、スルメイカ、マイワシ等)
  • 海水温の上昇による藻場の構成種や現存量の変化によるアワビなどの磯根資源の漁獲量の減少

地域:全国

気候変動適応策

  • 海洋環境の変動等による水産資源への影響等の把握
  • 有害プランクトン大発生の要因となる気象条件、海洋環境条件のモニタリング情報の提供
  • 海洋環境の変化に対応しうるサケ稚魚等の放流手法等の開発

地域:全国

主体:国

情報源

情報ソース
出典名
気候変動適応計画
作成時期
2018年11月27日