気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

農林水産業

水稲においては、高温による品質低下(白未熟粒の発生、胴割粒の発生、一等米比率の低下等)や極端な高温年の収量の減少が発生しています。

野菜や花きにおいては、高温による裂果、着果・着色不良、花芽分化の遅延、高温回避のための遮光による光合成の低下、高温によるマルハナバチ等の授粉活動低下等が発生してます。

森林・林業分野では、時間雨量50mmを超える短時間強雨の発生頻度の増加に伴う土砂災害発生件数の増加しています。また、森林の有する山地災害防止機能の限界を超えた山腹崩壊等の発生による成熟した森林が失われるリスクが高まっています。さらには、山腹崩壊地に生育していた立木と崩壊土砂が、渓流周辺の立木や土砂を巻き込みながら流下し、大量の流木が発生するといった流木災害が顕在化しています。

水産分野については、高水温が要因とされる分布・回遊域の変化、漁獲量の減少(ブリ、サワラ、スルメイカ)が発生しています。