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よくある質問について

よくある質問について

 気候変動適応や熱中症に関する講演会や説明会では、気候や気象に関する多くのご質問をいただきます。皆さまから寄せられた質問について、福岡管区気象台の専門家の方に教えていただきました。
 回答は2026年5月時点の知見に基づくものです。今後、新たな研究成果や知見により内容が更新される場合があります。
 

Q1 福岡は日本全体よりも気温上昇が大きいのでしょうか?

 日本の年平均気温偏差の経年変化(1898~2025年)を見ると、日本の年平均気温は「100年あたり1.44℃上昇」、一方、福岡の年平均気温(1890~2025年)では、福岡は「100年あたり約2.5℃上昇」となっています。福岡は日本全体よりも気温上昇が大きいのでしょうか。


A1
 大事な前提条件として、日本の年平均気温は、都市化の影響が比較的に小さいとみられる気象庁の全国15地点の観測データを用いて算出されています。
 
15地点
網走,根室,寿都(すっつ),山形,石巻,伏木(高岡市),飯田,銚子,境,浜田,彦根,宮崎,多度津,名瀬,石垣島

 一方、福岡(市)の観測地点は都市化の影響を受けていると考えられており、日本の年平均気温の算出に用いられる15地点には含まれていません。
 
 都市化の影響、いわゆるヒートアイランド現象については、以下の気象庁ホームページをご覧ください。

 日本の年平均気温偏差の経年変化には福岡は含まれていませんので、単純な比較はできませんが、福岡の観測データでは、100年あたり約2.5℃上昇しており、日本の年平均気温の上昇量(100年あたり1.44℃)より大きくなっています。
 

Q2 地域によって気温上昇の大きさは違うのでしょうか?

A2

 地域によって気温上昇の大きさは異なります。

 観測地点ごとに上昇率は異なり、日本平均より上昇幅が大きい地点もあれば、小さい地点もあります。

 ただし、統計期間の長さが異なる地点間の気温上昇の大きさを直接比較することは適切でないことに注意が必要です。
 

Q3 近年の高温化は今後も続くのでしょうか?

 近年は特に高温の年が続いています。今後も同じような傾向が続くのでしょうか。

A3

 近年の気温上昇は、長期的な上昇傾向よりも大きくなっています。

 気象庁の分析では、直近30年程度の気温上昇率は、それ以前を含めた長期的な上昇率よりも大きいことが報告されています。

 ただし、その理由はまだ十分には解明されておらず、今後も同じ傾向が続くのか、さらに上昇が加速するのかについては、現時点では分かっていません。
 

Q4 梅雨入りや梅雨明けは早くなっているのでしょうか?

 最近、梅雨入りや梅雨明けが以前より早くなっているように感じます。特に梅雨明けが早くなっている気がするのですが、実際はどうなのでしょうか。今後、気候変動の影響でさらに梅雨入りや梅雨明けが早まったり、梅雨の期間が短くなったりする可能性はありますか。

A4

 梅雨入り・明けについての平年値は、30年間の平均で10年ごとに更新されます。
 この情報を確認しましたが、はっきりとした傾向を掴むことはできませんでした。


 

 日本の気候変動2025でも、梅雨に関しては、
  • 初夏(6 月)の梅雨前線に伴う降水は強まると予測される(確信度が中程度)。
  • 梅雨降水帯の季節的な北上や弱化のタイミングに関する予測の不確実性は大きい。
とされ、将来については、現時点でははっきりしたことはわかりません。
 

回答作成にご協力いただいた機関:福岡管区気象台

<参考>