気候変動の影響と適応策

海水位変動の長期的傾向に関する気候変動の影響と適応策

影響

既に現れている気候変動による影響

  • 過去約30年の海洋起源の海水位変動の長期的傾向は、東経137度線を境界とした東西日本の2つの領域で大きく異なり、東日本では3.1mm year-1の下降、西日本では、2.4mmyear-1の上昇となった。
  • 上記の海水位変動の長期的傾向は、沿岸から100km以内の海面水温の変動傾向と良い一致を示した。海水位変動が、海面水温の変動に従属し、タイムラグなしの線形の関係にあるとすると、過去30年間、東日本は-0.87mm、西日本は4.6mmの年率で海水位が変動していると考えられる。また、海面水温1℃の上昇は約80mmの海水位上昇に対応していると考えられる。

地域:西日本

情報源

情報ソース
大学・研究機関
出典名
地殻変動を除去した長期海水位変動と海面水温の関係-本州沿岸域
作成時期
2002年7月1日受理